令和6年1月1日に発生した能登半島地震をうけ、被災された方々に心よりお見舞い申し上げると共に「命と健康を守る対策と備え」を皆で話し合う場を設け、参加費を被災地にお役立ていただくチャリティーセミナーを開催しました。
毎年のように起こる大きな災害。 日本は国土の面積が世界の0.25%しかないにも関わらず、震度6以上の地震の20%は日本でおこっており、活火山数は7%を占めています。 災害大国の日本で暮らす私達は、もはや災害のリスクは常に身近にあることを意識し、そのリスクに備える事が重要です。 災害への備えの大切さの意識は高まりつつも、助かった命が失われてしまう「災害関連死」という言葉が多く聞かれ心が痛みます。 「助かった命や健康をどうやったら守っていけるのか」今回のセミナーでは、「心」「体」「栄養」の観点から、皆さんと知識を共有し、 ❑避難所で病気にならない様に 「大切な方、近くにいる方の支援にも繋がる」 という事を確認し合う場になるようなチャリティーセミナーを企画し、開催に至りました。 私からは「心を守るセルフケア」として、 突然おきる災害や、避難所での制限の多い生活で、自分のぺースで動きが取りにくい状況が続くと、心の安定に役立つセロトニンの不足に繋がり、心の回復が遅れやすくなります。 この事を防ぐ3つのセルフケア法の話をしました。 ➀自分の意思で出来る何かを行う! 例えば、自分の意思で起きる時間を決める、自分の意思で身体を動かす、自分の意思で実の周りの整頓をするなど。 ➁タッチングケア法 ➂筋弛緩法 この“セロトニンは食事からしか作られない”という事にも注目し『心の回復の助けになる栄養や食事のとり方』を管理栄養士の吉澤さんから教えていただきました。
セロトニンの基になるトリプトファンは普段の食生活であれば普通に取れている事が分かりましたが、 災害時となると不足しがちです。 そこで、保存食の中に、豆乳やプレーン、又はアミノ酸やビタミンのサプリメントを一つ入れておくのも良いのでは・・・というお話しや 「ローリングストック」という、普段食べている食材を多めに買って備え、普段の食事で食べ、食べたら買い足して補充するという備え方も教えて頂きました。
災害に関わらず、日々、健やかで幸せに暮らすには、食事の摂り方がとても深く関わっており、どんなに栄養バランスが取れた食事も、寂しく食べていたとしたら、それは、栄養にも幸せにも結びつきにくい… なので、困っている人や1人でいる人たいたら、気を配り声をかけてあげられる自分でいれたらいいね・・・。 その為には、こうした「セルフケア」を日頃から取り入れていくのも備えになるよね…と色々な意見が出ました。
続いて、看護師でヨガ講師の榊原さんの「椅子で出来るヨガ』は、眠くなる位リラックスでき、これも普段から出来るセルフケアとして役立てそうという声を沢山いただきました。
大きなショックを抱えた状態が長く続くと、心の回復が遅れ”PTSD”や鬱を発症してしまう恐れもあるので、 こうして集まって「怖かったことや不安に思った事」を吐き出せる場は、心の回復には大切だよね・・・という声も多くありました。 多くのご参加ありがとうございました! 募金の5万2,000円のうち、お部屋代を引いた5万円を日本赤十字社を通じて皆様のお気持ちと共に被災地にお届けします。 以上、チャリティーセミナーのご報告でした。
|